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健康維持のために摂りたいオメガ3系脂肪酸
脂質には、どんな種類がある?
新年度がスタートして、ひと月が過ぎようとしています。この時期は健康診断を受けられる方も多いのではないでしょうか。中でも、特定健診※の一項目として行われる脂質検査で、中性脂肪やコレステロールの数値が気になる方もいらっしゃるかもしれません。そこで今回は、普段の食生活の中で「脂質」と私たちの健康がどのように関係しているかをご紹介します。
※40~74歳の人を対象に、生活習慣病の予防を目的として行われる健康診断。
脂質は、糖質・たんぱく質と並ぶ三大栄養素のひとつ。私たちが生きる上での重要なエネルギー源であり、ホルモンや細胞膜の材料になったり、脳や神経系の働きをサポートしたりなど、大切な役割を担っています。
また、脂質の主成分である脂肪酸は、大きく飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2種類に分かれています。
飽和脂肪酸
ラードやバターなど肉類の脂肪や乳製品の脂肪に多く含まれ、摂り過ぎると中性脂肪やコレステロールの増加の原因になります。常温では固まっています。
不飽和脂肪酸
青魚や植物油などに多く含まれ、適量を摂取することで生活習慣病の予防などに役立つといわれています。常温では固まりにくいのが特徴です。
さらに、不飽和脂肪酸は次のような種類に分かれています。
※α-リノレン酸の一部は、体内でDHAやEPAに変換されます。
上記のうち、多価不飽和脂肪酸(必須脂肪酸)は体内でつくることができないため、食事で摂る必要があります。特に、健康維持のために注目したいのがオメガ3系と呼ばれるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)です。
オメガ3系脂肪酸を手軽に摂るには?
現代の食生活では、一般的に肉類などの動物性脂肪(飽和脂肪酸)が多く含まれる食品の割合が高くなっています。一方、「調理に手間がかかる」「家族の好みではない」などの理由で魚を食べる機会が減っており、オメガ3系の代表格であるDHAやEPAを十分に摂れていない場合も多いようです。
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毎日、魚を調理するのが難しい場合は、サバなどを水煮にした缶詰を利用してみてはいかがでしょう。メインの料理や副菜の材料にしたり、サラダなどにも加えることができます。
α-リノレン酸は、体内で必要に応じてDHAやEPAに代謝されるオメガ3系脂肪酸で、亜麻仁油やえごま油に多く含まれます。そのままサラダなどにかけたり、ティースプーンに少し取って飲んだりなどして、α-リノレン酸を手軽に摂ることが可能です。また、亜麻仁油などが含まれている調理用の油を使うのもよいでしょう。