春、外を歩くのが心地よい季節です。ゆっくり歩いてみると、道端の草花や街角の風景が、いつもと違って見えてきます。何気なく足を止めた瞬間や、ふと気になった景色が、あとから大切な思い出になることも。そんな“宝物”を見つける達人、お散歩上手さんたちは、どんな視点で歩いているのでしょうか?身軽に歩けば、発見のチャンスはもっと広がる。さあ、スマホ片手に、自分だけの“宝探し”に出かけてみませんか?
「家の近所は銭湯が多い地域です。何気ないところに、大きな『ゆ』の暖簾や、煙突が。銭湯には、地域に根差した生活がある気がして、なんだかほっこりします」(A・K)
「期間限定でやっているコンビニで企画されているレア商品を探しながら、コンビニ巡りを楽しんでいます」(M・S)
「街中の喧騒を忘れられる海沿いや川沿いを好んで散歩しています。時々出会う二面鏡のカーブミラーは、趣があり、映る景色の美しさに見惚れてしまいます」(A・I)
お散歩上手01
スマホ教室開発 小林奈巳さん
企業や自治体が主催するスマホ講座の開発や運営をサポート。メディアによるスマホ特集の監修も。(株)都恋堂代表。
歩いた軌跡と写真で楽しい記憶がすぐよみがえる
出歩くのは大好きなのですが、それだけでなく、道すがら撮影した写真を収めている写真フォルダの「撮影地」を見て、思い起こすことも楽しんでいます。新しい端末に替えても、歩いた道の軌跡が地図に残るので、思い出がすぐよみがえります。
最近ハマっているのは、自撮り棒を使ったスマホ撮影。若者や旅行者のための道具だと思っていましたが、使ってみると撮影のバリエーションが増え、大人の毎日にもピッタリ。
高所など自分では撮れない角度からの写真が撮れる!と感動中です。
1)愛用する自撮り棒。休日の外出時は必ず持ち歩く。
2)iPhone/Androidともに位置情報(GPS)の記録をONに。写真を撮影場所ごとに整理・表示できる。
お散歩上手02
盆栽家 山田香織さん
江戸時代末期創業の盆栽園『清香園』の5代目。女性や若年層にも親しめる「彩花盆栽教室」を主宰。
歩くことは昔の人の歩幅や距離感にリンクする
盆栽の世界では、自然が手本という言葉がありますが、いろいろな景色や季節を感じることが盆栽づくりに活きてきます。たとえば、野草を取り扱う草物盆栽は、私にとっては祖父母が暮らした山形の田園風景や近隣の見沼田んぼのあぜ道、土手が原風景。てくてく歩きながら足元に広がっていた景色の記憶が、表現の引き出しのひとつになっていると思います。
歩くことは発見の連続です。車も運転するので、もはや車のない生活は考えられませんが、本来人間は歩くか走るかしかできませんでした。でも、歩くからこそ立ち止まって入り込める景色があります。それに、昔の人と同じ歩幅や距離感にリンクできるのも魅力です。私の中では歩く行為自体が“自然の時間軸”に入るようで、とても面白いんです。
1)あぜ道の散歩中に出会ったカルガモ。その姿に心が洗われ、思わず撮影。
2)春の田んぼを歩いた時の記憶から生まれた作品。ツクシカラマツ、クサイ、四季咲きナデシコの寄せ植え。
お散歩上手03
ペンギン堂雑貨店店主 高野ひろしさん
路上ペンギン写真家兼フリーライター。東京・大塚でペンギングッズ専門店『ペンギン堂雑貨店』を営む。
写真を撮るよりは歩いた証を持ち帰りたい
なぜ散歩するのか?僕の中では筋トレに近いかもしれません。仕事や日常生活で使わない感覚や感情や脳細胞が錆びないように磨いているような。町が好きなので、人も建物も看板も粗大ゴミも洗濯物も雑草も何でも気になります。
でも、写真を撮るよりは何か持ち帰りたいですね。歩いた証になるようなもの、たとえば、駅のスタンプ、風景印、食事した店の箸袋やコースター、買い食いしたパッケージのシールや成分表示表、入場券、レシート、何でも。それらを、いつも持ち歩くスケッチブックに収めています。歩いてみていいなと思った場所はペンギンのオブジェを連れてぶらぶら撮り歩くことも。
ハーフサイズカメラというフィルムカメラで撮るのがこだわりです。
1)外出時に必携し、何でも貼り付けるスケッチブック。たまりにたまって30冊以上!
2)高さ約70㎝のペンギンオブジェ「銀の輔」と桜並木の写真。
3)愛用のカメラと、銀の輔と歩いた東京の写真。
お散歩上手04
草花ハカセ 清右衛門さん
造園家、樹木医として活躍。メディア出演のほか、草花や自然を解説しながら歩くウォーキングイベントなどで講師も務める。
桜が散った頃からが面白い芽吹きの季節を五感で楽しむ
春の草花はとても忙しそうです。たとえば河原沿いの土手では最初に菜の花が咲き、その後シロツメクサなどのクローバー系が咲き、カラスエンドウなどがすごい勢いでツルを伸ばしながら小花を咲かせます。そこへミツバチが来てせっせと働く羽音を聞くと「あぁ、春だな」と実感するんです。
雑誌社主催の草花散歩でガイドを務めるときも、植物の話だけでなく土地で暮らす生き物にも触れながら歩くのが好評です。たとえば鎌倉を散歩するとカニに出会うこともあります。その時その場所だから感じられることを素直に味わう“散歩マインド”があれば、何かのついでに歩くことも、宝探しになりますね。
お散歩上手05
散歩ライター 下里康子さん
街歩きやグルメなどの雑誌記事を中心に執筆するフリーライター。近著に『東京おやつ図鑑 洋菓子編』(交通新聞社刊)。
絵はあってもなくても地面に目を光らせてみて!
リフレッシュであり、気持ちや思考の整理時間であり、貴重な運動で、面白いものの発掘時間である散歩。マンホールのふたハントも楽しみのひとつで、旅先で目に留まったご当地マンホールのふたをきっかけに、20年近く写真を撮りためています。描かれたモチーフからその土地の名物がわかりますし、カラーマンホールの色使いも個性的。絵なしでも模様が凝っていたり、汚水、下水、雨水、合流などと用途別にデザインが違っていたりと見ごたえあり。ぜひ地面にも目を光らせてみてください。
神奈川・伊勢佐木町、東京・亀有、長野・松本、埼玉・所沢のカラーマンホールのふた。キャラクターあり、風景あり、円形で表現されるアートだ。
お散歩上手06
街猫ウォッチャー 荻窪圭さん
IT系ライター、猫写真家、古道・古地図愛好家、街歩きガイドと、デジタルの利点とアナログの面白みを組み合わせた活動を展開。
街に残る歴史の痕跡と視界の片隅を横切る猫
街猫を撮るのが好きですが、猫を探すために歩くのではなく、街を歩いていて偶然出会うのが理想です。猫かな?と思ったら、そっと足を止め、脅かさないように猫と目で対話しながら撮らせてもらいます。「猫に見えたけど全然違った」ということもありますが、それもまた散歩の楽しみのひとつ。ちなみに不審者に見えないよう、道行く人には挨拶をするようにしています。
散歩コースは古地図を見られるスマホアプリを使って、そのエリアでなるべく古い道を選んで歩きます。古い道は車が少なく、カーブや道端にある祠など歴史の痕跡が面白い。猫と出会う確率が高いこともあり、その時々の出会いを楽しんでいます。
道路にいた猫、家と家の隙間にいた猫、塀の上にいて撫でさせてくれた猫etc.撮りためてきたいろんな街猫写真より。
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