こだわりの一品に込めた社員の想いをインタビュー。
今回は、通知改正を「チャンス」と捉え
いくつもの壁を乗り越えチーム一同邁進した、
「経口補水液」表示許可品※へリニューアルの巻
※通知改正により、「経口補水液」と表示するためには特別用途食品の表示許可を得ることが必要となりました。
半澤:じつは、消費者庁から「特別用途食品による通知改正」の通達が来る少し前、より「アクアソリタ」を知ってもらうためにはどうしたらいいかという議論をしていたんです。「飲みやすい」と評価をいただくけれど、さらにQOLに役立つ製品にしたいと。だから良いチャンスかも!?という思いと、いやいや結構大変だぞ…という思いが半々でした(笑)。従来のお客様には「やっぱりアクアソリタは無理なく飲めて効果もある」と満足してもらい、飲んだことがない方には「良さそう」と手にしてもらいたい。「特別用途食品」の表示許可を取得するのはもちろん、ひと言でいえば「パッケージから中身まで全部を良くする」挑戦でした。
半澤:想定した飲用者はまずシニアです。トイレを敬遠し水分をあまりとらなかったり、のどの渇きを感じづらく室内にいても熱中症になりやすい世代。それから小さなお子さん。夏は地面に近いほど気温は高くなるので注意が必要です。また、子どもは正直で、おいしくないものは飲んでくれません。従来通りの飲みやすさ、ゼリーに関しては、咀嚼力が弱い方の飲みやすさにこだわりました。柔らかく口の中での滑りが良く、のどまで運びやすく。しんどい時こそ水分補給でむせないように。
半澤:今回のリニューアルで大変だったのは、レシピの微調整です。申請要件に沿って原材料を変更しただけで、えっ!と驚くほど味が崩れてしまって。
關:ぶどう糖やナトリウム(塩)は機能に関与する成分なので、味の調整のために量の増減はできないんです。でも、規定のままだと味の素(株)の商品として世に出したくない。割合を固定したまま、これまで通りの味にして欲しいと、開発担当には相当無理なお願いをしましたね。何回試作をしてもらったことか(笑)。
關:「アクアソリタ」の絶妙な塩分量についてもお話させてください! スポーツドリンクより多く配合しており、たくさん汗をかいて軽い脱水になった時に適しています。かといって塩分は多いほど良いというものでもない。ベースとなる顆粒製品は濃度違いで2種類展開しているのですが、「アクアソリタ」は濃度が薄い方。「軽度の脱水」になったら早めに飲んでいただくというものです。
半澤:最終的には食品メーカーとしてお客様に自信をもって届けられる仕上がりになりました。機能性はそのままにりんごとゆずのフレーバーですっきりした後味に加え飲みやすさは向上できたと思います。メンバー一同、「一番いいね!」と。
儘田:「特別用途食品」として「アクアソリタ」がリニューアルするためには、消費者庁に一つ一つ確認と相談をしながら、關さんを中心に人での臨床試験を行うというステップがありました。開発担当は、そこで効果があることを確認しながら、開発商品に反映し、ゴールにつなぐ…という初めての経験でしたね。
半澤:わからないことが毎週のように浮上してくるので、その都度メンバーが集まり、解釈を擦り合わせながら同じ方向を向くようにしていましたよね。一歩進むとまた壁があり、また戻って進んで、時計がまた巻き戻って…という毎日(笑)。
和田:我々開発チームは、味については一から開発をやり直すような気持ちでした。
儘田:というのも、機能に関与する塩やぶどう糖の配合(濃度)は変えられない。でも、そのままの味だととても飲めない。さあ、どうしようと。
和田:飲料は特に味の差を感じやすい。方向性を定めるために、社内の「味」の専門家がいる部署に相談にも行きました。改めて検討したのは「甘み」。「甘み」と言っても、飲んだ直後にすぐ感じる「甘み」もあれば、飲んだ後に残りやすい「甘み」など、さまざまあります。アクアソリタは必要な時にストレスなく飲んでもらいたい製品ですから、後味の甘みをなくし、すっきりさっぱりとした飲みやすさを目指しました。
關:みんなで何度も試飲しましたね(笑)。
儘田:具体的に僕たち開発担当が取り組んだのは、機能に直接関与しない、食品の味・品質を保つ原材料を工夫すること。たとえば甘味料を調整し砂糖と同じ味のバランスにするなど、細かな調整に入魂を。
儘田:開発過程としては、まずは僕と和田さんで社内の小さなラボで試作し、メンバーに味を見てもらい「いいね」となったら、工場の何千リットルという大釜で作ってもらいます。特にゼリーは、硬さにもこだわりがあり、ラボと工場のスケールの違いから熱のかかり方が異なり、食感が大きく違ってくる。想定よりも硬すぎたりやわらかすぎたり。味も妥協できないので非常に苦しみました。
半澤:飲料、ゼリーは協力工場で作っています。工場では安全に無理なく作れるのか、ラボで作ったときと同じ味に出来上がるのか、成分の値は規格内に入ってるかなど、和田さんと儘田さんには工場の方々と時に激論を交わしてもらいましたよね。
和田:期間で言うと1年間、工場には5,6回は足を運びました。
儘田:テストがダメだったら、「すみません、もう1回お願いします」と。ありがたいことに、工場の方々は、私たちが納得するまで、何回もつきあってくれました。
半澤:今回のパッケージに込めたのは、まず消費者庁が許可したより信頼できる製品だとわかること。かつ、医薬品ではなく幅広く使っていただける“食品”と伝わること。これまで通りのシンプルな“顔(デザイン)”にはこだわりました。
關:そのかわり、法律的に書かなくてはいけない言葉、パッケージの裏面、両サイドにびっしりと。文字の大きさも決まっていて、数文字増えただけで溢れてしまいますから、最後は精緻なパズルのように組み立てて(笑)。そのパッケージを見れば必要な方には飲んでいただけますし、心配があれば相談窓口の電話番号も記載しています。最後までみんなで万全の体制を整えゴールできました。
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