「アミソフト」は、洗顔料やボディソープ、シャンプーに配合されるアミノ酸系の洗浄剤です。洗浄剤は一般的には界面活性剤と呼ばれていて、水になじみやすい部分(親水基)と油になじみやすい部分(親油基)を持っています。この性質のおかげで、油汚れにも泥汚れにも作用して汚れを落とすことができます。
界面活性剤は、わずかな隙間にまで入り込んで汚れを取り除きますが、「アミソフト」はアミノ酸由来の洗浄成分として、肌や髪へのなじみを考えて設計されています。洗顔や洗髪は毎日のこと。だからこそ洗浄剤が肌や髪に与える影響は大きいといえます。
「アミソフト」には、汚れと余分な皮脂だけを選んで落とす選択洗浄性という性質があります。これは「アミソフト」が、グルタミン酸というアミノ酸を使用していることに起因しています。一般的な石鹸は弱アルカリ性である一方、グルタミン酸は水に溶けると肌と同じ弱酸性になります。肌の保湿成分である天然保湿因子(NMF)は、その約半分がアミノ酸で構成されていますが、アミノ酸はアルカリ性に溶けやすいため、弱酸性かつアミノ酸由来の「アミソフト」を使うと肌に保湿成分を残しやすく、肌を優しくいたわることができます。これにより、肌のうるおいを守りながら、毛穴まですっきり洗い上げることができるのです。
洗顔後のことをイメージしてみてください。洗顔料は水と一緒に下水へと流れていき、その先で微生物によって分解され、自然の循環へと戻っていきます。ただし、微生物は何もかもを分解できるわけではありません。もともと自然界にある成分でなければ、分解が進みにくいのです。「アミソフト」のもとになっているグルタミン酸は、自然界に広く存在している成分のため、微生物による分解のプロセスに入りやすいと考えられています。味の素社は、「洗っているとき」だけでなく「洗い流したあとにその成分がどうなるか」まで配慮し、人にも、自然にも、無理のない設計を実現しています。
アミノ酸由来の洗浄成分は、原料の特性を理解した設計が欠かせません。アミノ酸を原料とした成分は取り扱いが大変難しいため、高品質の「アミソフト」は味の素社が長年培ってきた技術や知見があったから開発できたと考えています。世界的にみても、成分に対する規制は年々厳しくなってきていますが、味の素社の「アミソフト」は、この先もなくならないと思います。若い世代にも少しずつ技術を継承して、さらに発展していければ、「アミソフト」は今後、全世界に広がっていくと思います。














