年々厳しさを増す猛暑……
室内で過ごす時間が増えるこの時期、季節や気分で自由に楽しめるお茶の時間をじっくり嗜んでみませんか?
たとえば冷たい煎茶のうま味を堪能したり、アレンジを楽しんだり。
近年注目の和紅茶をソーダで割って、新しい味覚にチャレンジしたり……。
決まりごとにしばられず「お茶のある暮らし」を営む達人に道先案内をお願いしました。
お茶には、ほっとするだけでなく、暮らしに上質な豊かさを添えてくれる力があります。
みなさんの日々がもっと和やかに爽やかに、ここちよく彩られますように。
日本茶は季節や飲み方によって、まったく印象が変わります。「楽しみ方もいろいろ」と語る達人たちにお話を伺いました。
私は、約160年にわたり茶業を営む家に生まれ、緑茶やそれを焙煎するほうじ茶の香りに包まれて育ちました。小さな頃から、お茶を淹れる時間は、暮らしを整えるひとときです。たとえば、4月から5月の朝には新茶を。夏の午後には水出しのほうじ茶、秋を感じたら玉露を。お茶は名脇役として、そっと日々に寄り添ってくれます。
最近は、香り高い「和紅茶」を楽しむ方が増えてきたのもうれしい変化。ちなみに、煎茶や玉露、中国茶、紅茶などはすべて同じチャノキからできています。
お茶に含まれるカテキンには抗酸化や殺菌作用もあり、私の家では昔から風邪予防にうがい代わりのほうじ茶に塩を入れてガラガラしてきました。
お茶の楽しみ方に「正解」はありません。淹れ方も作法も自由でいい。ハーブやスパイスとアレンジするなど、心が求めるままに、五感で味わう。そんなふうにお茶と向き合う時間こそが、私のとっておきのティータイムです。
日本茶に興味を抱くきっかけになったのは、現在もお付き合いのある茶園さんとの出会いです。同じ茶葉でも淹れ方で味が変わるのもおもしろく、茶の奥深さに惹かれていきました。その後いろいろなご縁をつなぎ、日本茶ブランドや実店舗を立ち上げました。
お茶の仕事をする今も、コーヒーやコーラを飲みますが、やはりお茶は特別な存在。お茶を知れば、飲み物の選択肢が増えますし、何気ない日常にちょっとした刺激や余韻をもたらしてくれます。
煎茶を基本に、淹れ方のポイントを知れば、同じ茶葉でも気分や季節に応じた味でいただくことができるようになります。
「いい茶葉は、お湯の温度や淹れ方が違っても雑味が出ないので、ぜひ試してみて」と井上さん。
気負わずに、お茶の味の変化を感じ、おいしさを探ってみませんか。
お茶は、その土地の文化や歴史を味わうものとしての認識が、世界的に高まっています。
日本茶の、それも自分ならではのアレンジを見つけることは、とても豊かな時間を紡ぐこと。新しい発見を楽しみましょう。
甘酒(米麹)は飲む点滴と呼ばれるほどに栄養豊富で、自然な甘さで心もおだやかに。豆乳を入れることでマイルドな口当たりも楽しめます。冷たい甘酒や豆乳でも美味です。
[作り方]
①耐熱カップにAGF®「ブレンディ®」抹茶一服(ミルクなし)とお湯を入れ、よくかき混ぜる。
②別の器に、甘酒と①を注ぐ。
③豆乳を追加し、完成。
香りや味の変化を感じながら、バランスのいい量や組み合わせを探して。フレッシュならではの香りや清涼感が、気持ちをおだやかに整えてくれます。夏バテ対策としても、消化機能の働きを助けるローズマリーやスペアミントなど、それぞれの効能を味方に。お好みで、入手しやすいドライ(乾燥)ハーブでもどうぞ。
[作り方]
①いつもの煎茶や紅茶を淹れる。
②好みのハーブをちぎって加える。
お湯を注ぐ際に、砂糖やカルダモン、ジンジャー(生姜)などを加えるとアクセントに。国産の後発酵茶(碁石茶・阿波晩茶・石鎚黒茶)や、濃いめのほうじ茶でアレンジしても。
[作り方]
①和紅茶をティーポットに入れ、お湯を注ぎ蓋をして5分待つ。
②氷を入れたグラスに①を注ぐ。
③炭酸水を静かに注ぎ、レモンスライスを浮かべて完成。
スパイスは1〜2種から始め、好みの味わいや濃さを見つけて。血行促進など、自分ケアに役立つスパイスの力をお茶時間に取り入れましょう。冷たくするのもおすすめです。
[作り方]
①リンゴやオレンジなどのフルーツをカットして鍋へ。
②好みのスパイスと和紅茶、お湯を注ぎ、味がなじむまで煮出す。
③粗熱が取れたら濾して完成。